新たにヘルスケア(医療)市場へ参入する場合、開発コンセプトや開発計画の妥当性など気になることは山ほど。新しい分野だから社内のリソースも少ない。色んな不安の前に...やっぱり最初の思いは大事
当社ブログへお立ち寄りありがとうございます。毎回気になる内容を徒然なるままに更新しています。できるだけ平易な言葉でお伝えしますので少しでも「気づき」のお役に立てられれば。
医療機器や医薬品を開発/事業化したいと思ったら。
患者様や世の中のどんなお困りごとを解決したいですか?
過去のブログでも書きましたが製品開発するうえで基本的には「品質、有効性及び安全性の確保」をきちんと整えないといけません。
ただ、これも製品が整った後のこと。
その前にいろんな業態の整備や流通の仕組みづくりなど多くの仕込みが必要になります。
更にその前、開発をスタートする一番最初には、開発する製品コンセプトを社内できちんと共通認識を持たないといけません。
簡単に言うと開発した(開発しようとする)製品のメリットが世の中のどの部分に突き刺さるのか?を明確にしておく必要があります。
「患者様や世の中の(誰の)どんなお困りごとをどのように解決できるか」
「その解決で誰のどんな未来が変わるのか」
「その未来は世の中にとってどんなメリットが生まれるのか」
マーケティングの本や色んな事例でも目にする3C分析のような整理が必要になります。
マーケティング理論を取り入れても...
3C分析やSWOTなど総合環境分析やマーケティング理論をふんだんに取り入れて製品コンセプトを補強すれば製品の力強さを目に見えるような資料に変換することができます。この資料こそ投資家や経営層が見たい情報になるのです。
予算を確保したりプロジェクトとしてスタートさせる担保資料のように活用することができます。もちろん不要な労力ではありません。将来的にはPMDA相談や認知活動の際に活きてきます。
が・・・
そもそもなぜ開発しようと思ったのか?
そもそも開発したい(開発しよう)と思った熱意はどこでしたっけ?
その熱意があり世の中に貢献したいと思ったから開発を進めるわけです。その熱意がなければどんなに立派に周辺情報を整えても開発は滞ります。
この熱意を裏付ける根拠がマーケティング理論を使った周辺情報の補強です。
一般的にはマーケットイン/プロダクトアウト型が理想と言いますが、熱意が先で後付けのマーケットインにしても良いと思います。
何が先で何が後かはこの時点ではどっちでもいいと思います。
とにもかくにも・・・だけど
まずは開発できるのか?試作して検討してみようか。
この段階をいち早くStep by Stepで何度も繰り返さないと世の中の思考スピードや開発スピードに追い付けないと思います。
ただし間違ってはいけない思考が「こんないいモノできたから世の中のあのお困りごとが解決できるんじゃない」という考え方です。
こんないいモノ(シーズ)を世の中のお困りごと(ニーズ)に合わせてはいけません。
後付けでもこじつけでも構いません。
「ニーズがあったからモノ(シーズ)を創出した」と言い換えてみてください。
きっとモノに偏った見え方が改善されるはずです。
その視点で開発した製品はPMDAや学会などでもコンセプト提示しやすくなります。
たまに「こんなモノできちゃった」で想定外のヒットする製品もありますが(汗)
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